2007年10月13日 (土)

LIVE「ユメのマラソン」

LIVE スポーツクラブからの帰りがけに外からクラブ内を覗くと、走る女性ランナーの後ろ姿の写真と共に「ユメのマラソン」と書かれた雑誌「LIVE」を見つけました。昨日までは気付かなかったのに。フリーと書かれているので、もちろん持ち帰りました。

初めて目にしましたが、すでに6号目で今回は千葉真子さん、長谷川理恵さんのインタビュー他マラソンが特集されていました。

毎偶数月1日の刊行のようで、次号も手に取ってみたいと思います。

2007年10月 7日 (日)

脳が冴える15の習慣

脳が冴える15の習慣 最近はもっと頭を使わないといけないな、と感じることが度々あったりします。
脳は使わないと衰えるばかりですし、自分自身もそんなに変化のある生活を送っているわけではないので、そんな自分を変えるべく「脳が冴える15の習慣(築山節著;生活人新書)」を買ってみました。

本書では細かいことを断定的にたくさん書くのではなく、大まかな指針に、その説明とポイントが書かれているので分かりやすく自分なりのアレンジが出来そうです。まあ中には自分の耳が痛いところもありますが…。
すぐ効果が現われてくるとは限りませんが、習慣として自分のなかに取り込んでいきたいと思います。

今はこうしてブログを書いていますが、出力する機会があることで、「確実に脳の中の情報処理が必要」で「何もしていなければ流れていってしまう体験の記憶が、整理され、より深く解釈され、脳に刻み込まれます」とのことで脳にとっても良い習慣のようです。

また「ランニングの世界2」には脳とランニングについての特集が組まれていました。

追記2015年6月3日に本書を再読。

以前に読んだ新書「脳が冴える15の習慣」を再読。

最近は仕事をする時間ばかり長くなり、成果が上がらず、ダラダラとしてしまうことが多かったのですが、本書を改めて読んで、目からウロコでした。

集中力を高める方法として、時間の制約をつけて、試験を受けている状態を意識することが大切とのこと。
学校の試験であれば、時間内に回答しようと頑張りますからね。

いちばん良くないのは、自然に最後まで問題解決できたときが仕事の終わりという考え方で仕事をすることだとか。
上記の試験でも制限時間が無いと一日中かかっても終わらなさそうです。

一日中働いている割には、能率が上がっていないように見える人は、この悪習慣にハマっているかも知れません。

ちゃんと身についたと言えませんが、しっかり頭に入れて頑張ろうと思います。

あと、睡眠は大事です。

2007年9月20日 (木)

STEP創刊

STEP ランニングのフリーペーパーのSTEPが「すっきり 楽しく 美しく 走る!」を合言葉に19日に創刊されました。

都内での配布とのことでしたが、埼玉も含め関東でもB&Dの店舗に置いてあります(配布場所リスト)。
女性向けに書かれている、と聞いていましたが読んでみると、そんなに極端でもない感じでした。

<リンク集>

STEPWEB
STEPのサイトです。

山中鹿次さん紹介記事
本紙でも記事を書かれている、山中鹿次さんがSTEP創刊号を紹介されています。

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2007年9月 6日 (木)

フェルマーの最終定理(サイモン・シン著)

フェルマーの最終定理 フェルマーの最終定理(サイモン・シン著;新潮文庫)を読みました。

最初単行本が出版された際にはだいぶ話題になったようですが、そのときは手に取らず、最近書店で偶然に文庫版を見つけたので購入しました。

中学で習うピタゴラスの定理(三平方の定理)は「直角三角形の斜辺zの二乗は、他の二辺x,yの二乗の和に等しい。」であり、記号で書くと

2 + 2 = 2

となります。これはすべての直角三角形で成り立ちます。この方程式を満たす数の組み合わせとしては、(3,4,5)や(5,12,13)などが知られています。さらに、この数の組み合わせは無限に存在します。
ここで指数を2から3に上げた場合

3 + 3 = 3

はどうやら数の組み合わせはないらしい。
さらにもっと大きな指数でも存在しないと以下のように、17世紀のフェルマーは主張しました(フェルマーの最終定理)。

n + n = n
この方程式はnが2より大きい場合には自然数解をもたない。

さらにフェルマーは余白には以下のように書き込んだのです。

私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない。

本書ではピタゴラスの話から、ワイルズが完全に証明するまで、三世紀に及ぶ数学者たちの歩みが書かれています。
訳者のあとがきには以下のように評価されていました。

サイモン・シンは一般読者に理解してもらえる記述をすることに骨身を削っている。実際、本書には難解なことは何一つ出てこないにもかかわらず、ワイルズが何をやろうとし、どういう道筋をたどったかが鮮やかに見えるようになっている。専門的な数学を事細かに説明せずとも、数学上の業績の偉大さをこれだけの説得力をもって訴えうるというのは、たいへんな力量である。フェルマー関係の本は数多く刊行されているけれども、"フェルマーの最終定理"の証明が数学全体にとってどういう意味をもつのかをドラマティックにわかりやすく描いているという点で、本書の面白さは群を抜いている。

数学の本であるにも関わらず難解になり過ぎず、自分も引き込まれるように読み進められました。

<リンク集>

フェルマーの最終定理-Wikipedia
フェルマーが驚くべき証明を得たと書き残したと伝えられ、長らくその証明も反例も知られなかったことからフェルマー予想とも称されたが、360年後にワイルズによって完全な証明が発見され、フェルマー・ワイルズの定理と呼ばれるに至る。

ピタゴラスの定理-Wikipedia
直角三角形の 3辺の長さの関係を表す等式である。三平方の定理(さんへいほうのていり)とも呼ばれる。

<関連記事>

宇宙創成
サイモン・シン著。こちらは宇宙のビッグバンを取り上げています。本書同様分りやすく書かれています。

2007年8月20日 (月)

これがビートルズだ

これがビートルズだビートルズについては、TVなどで曲が流れるのを聴くぐらいで恥ずかしながらほとんど知らないのですが、今度ちゃんと聴いてみようと思い、本書『これがビートルズだ(中山康樹著;講談社現代新書)』を購入しました。
新書ながら1曲ごとに1ページを割いて解説しています。最後にアルファベット順に曲名の索引があるので曲を探すのに便利です。

ところで一緒にCD『THE BEATLES 1』も手にしたのですが、これがあまり評判が良くないみたいで、プロローグには「ベスト盤もどき」とあるし、あとがきには以下のように書かれています。

最後によけいなお世話を。これからビートルズのCDを買おうと考えている方、くれぐれも『赤盤』や『青盤』や『ビートルズ1』といったベスト盤には手を出さないでいただきたい。いずれわかってもらえる日がくると思うが、ここでは結論だけを書いておきたい。ビートルズのアルバムはすべてが、いや『イエロー・サブマリン』をのぞくすべてのアルバムが"ベスト盤"なのである。

まあ手にしてしまったので、これを入口に本書を参考にしながら少しづつ聴いていこうと思います。

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2007年8月12日 (日)

三国志曼荼羅

三国志曼荼羅 三国志曼荼羅(井波律子著;岩波現代文庫)を読みました。

三国志と言えば、陳寿の著した歴史書の正史「三国志」と、羅貫中により書かれた、正史をベースにしつつ民間で伝えられていた様々な物語を取り込んだ小説「三国志演義」があります。劉備、関羽、張飛による桃園の誓いから劉備を中心に書かれている方が演義であり、一方正史では魏を正統な王朝として人物ごとに伝記が書かれています。

本書では三国志世界の魅力ある人物像を正史をもとにしながらも演義の話題も交えて書かれています。
第一部では魏の話題、第二部では蜀と呉、第三部では三国志世界に関連する話題を取り上げています。なかでも陳寿が、魏から禅譲を受けた西晋に仕え、正史では魏を正統王朝としながらも母国である蜀を賞揚するさまは分かりやすく書かれていました(陳寿の「仕掛け」)。

<リンク集>

三国志-Wikipedia
三国志(さんごくし)は、中国の後漢末期から三国時代にかけて群雄割拠していた時代(180年頃 - 280年頃)の興亡史である。

三国志 (歴史書)-Wikipedia
中国の西晋代の人陳寿(233年 - 297年)により西暦280年~290年頃に編纂された紀伝体の歴史書。

三国志演義-Wikipedia
明の時代に書かれた中国の通俗歴史小説。

2007年8月 3日 (金)

逆説の日本史10

逆説の日本史10戦国覇王編逆説の日本史〈10〉戦国覇王編(井沢元彦著;小学館文庫)」を読みました。

逆説を辞書(goo)で引くと以下のようにあります。

逆説:通常の把握に反する形で、事の真相を表そうとする言説。

本書は通説、世間一般に認められている説を覆すような説を展開していきます。本シリーズは日本史を通してあるのですが、今回は一番興味のある「織田信長」から購入し読んでみました。
興味のあるといっても大河ドラマ等からの知識程度ですが、だいたいのイメージでは、「残虐な無神論者」といった感じですが、本書では「敬虔で寛容な政治家」と説明していました。また本書では特に宗教の知識、認識が大きく関わっている事を強調していました。詳しい内容は読んでみてのお楽しみで。

時間があれば、他編の本も読んでみたいと思います。

<関連記事>

武士の家計簿
家計簿から、武士はどんな暮らしをしていたのかを読み解いています。

本能寺の変 四二七年目の真実
「本能寺の変」を信憑性のある証拠と論理的な推論によって解き明かしていきます。

2007年8月 1日 (水)

書店繁盛記

書店繁盛記 書店繁盛記(田口久美子著;ポプラ社)を読みました。

著者のプロフィールをみると、『76年に西武百貨店書籍販売部門(のちリブロ)入社、池袋店店長を経て、97年にジュンク堂に移る。現在は池袋本店副店長。』とあり「カリスマ書店員」といわれています(「しごとインタビュー」参照)。

本書では、書店員の働いている現場を一緒に働いている方の言葉も交えて書かれています。ドタバタとしている姿も書かれていますが、第四章の棚作りは書店員の考えなど垣間見えて面白いですよ。
「はじめに」には次のように書かれています。

私たちは日本の「知の現場」に仕えるものたちなのです。(中略)「知の現場」の水準は私たちの力ではどうもこうもはできません。できないけれど、少なくとも、植え、水をやり、陽をあてる、という地を這うような仕事は黙々とこなします。
「知の現場」の水準を維持するのは、この書店という場に来てくださる読者というお客様なのです、決して創っている人々ではありません。

私も毎回購入しているわけではありませんが、週に何回かは書店を覗くのが楽しみです。たまに新しい発見があったりして良いですね。

<リンク集>

しごとインタビュー(社団法人雇用問題研究会)
著者へのインタビューが掲載されています。

2007年7月22日 (日)

Numberベストセレクション

ナンバーベストセレクションNumberベスト・セレクション〈1〉」を読みました。

スポーツ誌のNumberに掲載された珠玉の作品が集められています。
その中のいくつかを挙げると、創刊号の山際淳司氏の「江夏の21球」を最初に、瀬古利彦監督(沢木耕太郎)、ブラジルに勝ったアトランタ五輪サッカー日本代表(金子達仁)など10作品とナンバーの新人賞の3作品が収められています。

「江夏の21球」は、『「知」のソフトウェア(立花隆著;講談社現代新書)』にて以下のように評価されています。

『ナンバー』誌(文藝春秋刊)の創刊号(一九八〇年四月二〇日号)にのった「江夏の21球」(山際淳司)というドキュメントは、野球ものでは出色のできだった。
これは一九七九年の日本シリーズ第七戦の話である。
(中略)江夏は五人の打者に二一球を投げた。これは、その一球一球ごとにきざまれたドラマを、江夏本人はもとより、ゲームの参加者ひとりひとりから丹念に掘り起こして構成したドキュメントなのである。刻一刻、一球ごとの江夏の心理の動きが見事にフォローされていた。過去のできごとを、ここまで細部にわたって掘り起こすことができるものだろうかと、驚くほどのできだった。

また新人賞の3作品とも読み応えがありました。

<リンク集>

山際淳司-Wikipedia
1980年に発行された文藝春秋社の『Sports Graphic Number』の創刊号に、「山際淳司」のペンネームを用いて、『江夏の21球』というノンフィクションを執筆した。この作品が大きく評判となり、たちまち彼はスポーツ・ノンフィクション作家としての地位を確立。以後、さまざまなスポーツをテーマにした作品などを発表した。

2007年7月 2日 (月)

日本でいちばん小さな出版社

日本でいちばん小さな出版社 日本でいちばん小さな出版社(佃由美子著;晶文社)を読みました。

出版社を一人で納品から営業、経理まで切り盛りしている著者の奮闘記です。
著者のブログが縁で生まれたとのことですが、最初読んでいたときには、自分の本だったら自分のところで出せば良いのに…と感じていましたが、その理由はあとがきに次のように書かれています。

晶文社さんからお話をいただいたときは、ブログと同じく「そんなもん、誰が読むんかいな?」と思ったのです。けれども、先輩中の先輩である出版社の、先輩中の先輩である編集の方と、先輩中の先輩である営業の方を前にして、「そんなもん」などと言えるわけもなく…。「駆け出し出版社の人間が出版の本を書いて、他社から出す」というヘンなことにも一切疑問を持たずに、ヘラヘラと「よろしくお願いします」と返事をしていたのでした。

出版という独特な世界を痛快な文章で書かれており、一気に読ませてくれました。