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2006年1月29日 (日)

地球のなおし方

地球のなおし方地球のなおし方(ダイヤモンド社)」を読みました。
人口、食料、石油などの資源、環境問題などは複雑に絡み合っており、本書では地球を「システム」として捉えて書かれています。
この地球のシステムが今後どうなるか幾つかシュミレーションされています。

この本のなかに多く出てくる加速度的な成長(行き過ぎ)は、人口、資源の消費量、汚染物質の排出量などに当たるのですが、この加速度的な成長の怖さのたとえ話が強烈な印象を与えます。

あるところに池がありました。ある日、その池にスイレンが一本生えていることに気がつきました。これはまことに不思議なスイレンで、次の日にはその大きさが二倍になっているのです。その次の日には、さらに二倍になっていました。でも、池全体の大きさからすると、ちっぽけなスイレンです。そこで、池の持ち主は、スイレンが少しずつ増えているようすを見ながらも、「まあ、そんな大したことはないだろう。池の半分ぐらいまできたら、何とか手を打とう」と思いました。そして、スイレンが登場して二十九日目に、池の半分をスイレンが覆うようになりました。
さて、池のすべて覆われて、池に住むほかの生物を窒息死させないようにするために、手立てを打つための日数はどれほど残されているでしょう?答えはもちろん、一日しかないのです!

このスイレンや環境破壊のように、問題が知らない・隠れたところで進行し、気付いたときには、打つ手が無い・時間が無いということ事態がでてくるかもしれません。

<関連記事・書籍>

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1992年の国連の地球環境サミットでの「リオの伝説のスピーチ」について書かれています。

サクラサク
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の紹介。

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