時速と1km当たりの時間の関係
ランナーが走るときの速さ、ペースをキロ何分何秒と表現します(以下ペースと略)が、トレッドミルでの速度の表示は時速でついてます(新しいマシンだと上記の表記がついている場合もあるけど上下逆など使いづらい)。
簡単なところでは時速10キロがキロ6分ですが、トレッドミルを使うときのために、交互に変換する計算式をまとめてみました。
◆時速→ペース
時速XキロをキロY分Z秒になおす。
時速Xキロは60分でXキロ進むから、キロ(60÷X)分の速さ。したがって(60÷X)の整数部分が、Y分になる。小数部分を60進法の秒(例として0.5を30秒)に直すには60を掛ければ良いので、(60÷X―Y)×60がZ秒になる(小数点以下切り上げ捨て)。
上記のことを式にまとめると以下のようになる。
※表記に合うように、端数は切り捨てに訂正しました。
Y=(60÷X)の整数部分
Z=((60÷X)の小数部分)×60
(小数点以下切り上げ捨て)
表計算EXCELの関数は次のように表される。
Y=int(60/X)
Z=rounddown((60/X-int(60/X))*60,0)
主な対応は以下の通りです
時速(km/h) | ペース(時間/km) |
---|---|
6km/h | 10分 |
7km/h | 8分34秒 |
8km/h | 7分30秒 |
9km/h | 6分40秒 |
10km/h | 6分 |
11km/h | 5分27秒 |
12km/h | 5分 |
13km/h | 4分36秒 |
14km/h | 4分17秒 |
15km/h | 4分 |
16km/h | 3分45秒 |
18km/h | 3分20秒 |
20km/h | 3分 |
◆ペース→時速
キロX分Y秒を時速Zキロ(小数点第1位まで)になおす。
まずY秒を分に直すと、(Y÷60)分。もとのX分を足した、(X+Y÷60)分に1キロ進むので、60分ではどのくらい進むかというと、60÷(X+Y÷60)なので、これが時速Zキロになる(小数点第2位切り捨て)。
式にまとめると以下のようになる。
Z=60÷(X+Y÷60) (小数点第2位切り捨て)
EXCELの関数では Z=rounddown(60/(X+Y/60),1) となる。
主な対応は以下の通りです
ペース(時間/km) | 時速(km/h) |
---|---|
8分00秒 | 7.5km/h |
7分30秒 | 8.0km/h |
7分00秒 | 8.5km/h |
6分30秒 | 9.2km/h |
6分00秒 | 10.0km/h |
5分30秒 | 10.9km/h |
5分00秒 | 12.0km/h |
4分30秒 | 13.3km/h |
4分00秒 | 15.0km/h |
3分30秒 | 17.1km/h |
3分00秒 | 20.0km/h |
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時速・ペース計算ツール
上記の計算式から、数値を入力して計算できるページを作りました。
目標タイムから時速を計算する
フルマラソンなどの距離とタイムから時速を求める。
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