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2007年7月22日 (日)

Numberベストセレクション

ナンバーベストセレクションNumberベスト・セレクション〈1〉」を読みました。

スポーツ誌のNumberに掲載された珠玉の作品が集められています。
その中のいくつかを挙げると、創刊号の山際淳司氏の「江夏の21球」を最初に、瀬古利彦監督(沢木耕太郎)、ブラジルに勝ったアトランタ五輪サッカー日本代表(金子達仁)など10作品とナンバーの新人賞の3作品が収められています。

「江夏の21球」は、『「知」のソフトウェア(立花隆著;講談社現代新書)』にて以下のように評価されています。

『ナンバー』誌(文藝春秋刊)の創刊号(一九八〇年四月二〇日号)にのった「江夏の21球」(山際淳司)というドキュメントは、野球ものでは出色のできだった。
これは一九七九年の日本シリーズ第七戦の話である。
(中略)江夏は五人の打者に二一球を投げた。これは、その一球一球ごとにきざまれたドラマを、江夏本人はもとより、ゲームの参加者ひとりひとりから丹念に掘り起こして構成したドキュメントなのである。刻一刻、一球ごとの江夏の心理の動きが見事にフォローされていた。過去のできごとを、ここまで細部にわたって掘り起こすことができるものだろうかと、驚くほどのできだった。

また新人賞の3作品とも読み応えがありました。

<リンク集>

山際淳司-Wikipedia
1980年に発行された文藝春秋社の『Sports Graphic Number』の創刊号に、「山際淳司」のペンネームを用いて、『江夏の21球』というノンフィクションを執筆した。この作品が大きく評判となり、たちまち彼はスポーツ・ノンフィクション作家としての地位を確立。以後、さまざまなスポーツをテーマにした作品などを発表した。

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