日本でいちばん小さな出版社
日本でいちばん小さな出版社
(佃由美子著;晶文社)を読みました。
出版社を一人で納品から営業、経理まで切り盛りしている著者の奮闘記です。
著者のブログが縁で生まれたとのことですが、最初読んでいたときには、自分の本だったら自分のところで出せば良いのに…と感じていましたが、その理由はあとがきに次のように書かれています。
晶文社さんからお話をいただいたときは、ブログと同じく「そんなもん、誰が読むんかいな?」と思ったのです。けれども、先輩中の先輩である出版社の、先輩中の先輩である編集の方と、先輩中の先輩である営業の方を前にして、「そんなもん」などと言えるわけもなく…。「駆け出し出版社の人間が出版の本を書いて、他社から出す」というヘンなことにも一切疑問を持たずに、ヘラヘラと「よろしくお願いします」と返事をしていたのでした。
出版という独特な世界を痛快な文章で書かれており、一気に読ませてくれました。
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